ぬるぬるキャンプ ♨

島から戻った今でも何か体がフワフワしている。

週末の出来事がまるで「夢だったんじゃないか？」と錯覚してしまうのは心地よい疲労感に包まれているからだろう。

日焼けした腕がバカンスを楽しんだ証だ。

滞在した者にしか分からないかもしれないけど、この国の島の素晴らしさを知っている人は少ない気がする。

「ハワイも良いけど東京の島もいいもんだぞ？」とハワイに行ったことのない我々の意見は一致した（笑）

南国気分が手軽に味わえてしかもお魚天国とくれば、これは放ってはおけない。。。

伊豆七島の一つ、神津島はナンパなリゾートのイメージがある反面、古き良き面影を残した人間味溢れる島だった。

24日出発前夜、調布の百店街で大漁祈願。

偉そうなことを書きましたが、やはりこういう饐えた匂い漂う歓楽街も忘れてはなりません



T山さんのギラついた目がテンションの高さを物語っている。



今回の島キャンを決定づけた大きな理由は色々あった。

島の漁師に今何が釣れているのか？と事前確認したところ「堤防からは1.5キロくらいのカンパチしか上がってねぇなぁ」というではないか。

島の人間にとっては小さいサイズなのだろうが1.5キロのカンパチと聞いて我々は狂喜乱舞。

ピチピチの青物を獲ったその場で三枚におろす長年の夢が叶う！？

これで神津島行きが決定。



2軒目は昭和の雰囲気漂うスナック！

なぜかゆで卵をもらう（爆）



よせばいいのに3軒目。

しっとり飲もうという事で若者が集うシャレオツな店に入るも、もうここまでくると酩酊、錯乱状態で何を話したか覚えていない。。。

多分島への期待を語り合ったと思います。



深夜2時にこの有様。

いやぁ〜、ホントにバカだなぁ（笑）

この日は調布のビジネスホテルを予約したのだが、そこはカップルもお休憩できるような如何わしいホテル。

さて何故、調布のラブなホテルに泊まったのか？というと。。。



調布飛行場からセスナで島へ上陸するというミッションを遂行しまぁ〜す！

前回の山陰旅で「時間を買う」ということを覚えてしまった我々。。。

あの飛行機が楽チンすぎて衝撃を受けていた。

しかも今回はなかなか乗る機会のないセスナなだけに前日のテンションアゲアゲ酩酊状態も仕方ないというもの。

帰りを考えた時に島での滞在時間が一番長く取れるというのも大きかった。



新中央航空さんが所有しているのはドイツ製のドルニエ228。

神津島行きの新世代機はプロペラが5枚羽なのですぐに見分けがついた。



搭乗前に順番に名前を呼ばれて座席が指定される。

機体がコンパクトな故にバランスが考慮されているので体重申告にウソ書いちゃダメですよ〜？



テイクオフ！

小型機なので機体全体が唸って振動します（汗）

ただジャンボジェットとは違い高度は低いのでゆっくり外を眺められます。



機内は窓側2列の８シート、一番後ろだけ3シートで計19シートです。

もちろんCAさんもいないですしトイレもありません。

神津島まで45分のあっという間のフライトなので、まぁ別にいいんですけど。



まず最初に見えてくるのは懐かしの大島。

米が少なくて怒っていたT山さんは今回リベンジなるか！？



あっという間に神津島到着！



もちろんデカいバズーカを携えております。

漁師のいう1.5キロのカンパチ釣る気満々です。

テントや調理道具は事前に島のキャンプ場へ送れたので楽でした。



そして3日間お世話になるのは多幸湾ファミリーキャンプ場。

絶景系キャンプ場が他にもある中で何故このキャンプ場を選んだかというと、冷蔵庫や電子レンジ等文明の利器が使えるから（笑）

釣った魚の保存と冷え冷えのビールの為ならば文句ナシです。

泊まっているのは我々だけなので立派な東屋にテントを張る許可がおりた。

これからの時期、デカいムカデが出るようで虫嫌いのTO-Yさんが「芝生の上に寝たくねぇ！」とゴネた結果です。。。



神津島の中心地の真裏にあたる多幸湾は素晴らしい景観だった。

目の間にそびえるのが天上山かな？

地盤が脆そうで大きな崖崩れの跡に圧倒される。

それに加えて海と砂浜のコントラストが激しく規模が大きすぎて見ていると軽く目眩がしてきます。

やっぱりここは楽園に違いない！



神津港方面へ移動します。

ここで重要になってくるのが島に上陸してからの初昼飯。

「島の観光メシ屋に過度な期待は禁物」というジンクスを打ち破ることはできるのか！？

よっちゃれーセンターというちょっと不安になるネーミングの海産物販売所へ。

その2階が食堂になっているのだが意外にも（失礼）賑わっているぞ？



海鮮丼うまーーーい！！

TO-Yさんは刺身定食を頼んでいましたが赤イカが絶品！と吠えていました。

一番人気であろう煮付け定食の金目のサイズもあり得ないくらいデカい！

ヨシ！神津島はできるコだ！！どこぞの島とは違う！



メシが美味いと全てがうまくいって、何かが起こる気がするのは何故だろう？

嬉しい方向へ予想を裏切られ気を良くした我々は、借りたオンボロ車を堤防に横付けし10フィートのヘヴィなデカ竿をやたらめったら振り回すのであった。。。

ぬるぬると‥ その2へ続く！

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